令和と昭和をつなぐスナック

スナック水中

東京のベッドタウンのスナックを受け継ぐプロジェクト。先代からの常連客と新規客のどちらにとっても心地よいスナックを目指す。常連のための入口と初心者のための入口をデザインした。

東京の郊外、国立市谷保にあるスナックを継業するプロジェクト。新型コロナウイルスによる休業をきっかけに、先代のママから受け継いだのは大学から卒業したばかりの新卒ママ。地域に親しまれてきた昔ながらの社交場を引き継ぎながら、若者や初心者にも開かれる店づくりを目指した。先代からの常連客が安心して通えることと、初心者にも入りやすい店にするために既存の外壁に隠し扉をつくり、状況に合わせて外観をスイッチできるようにした。隠し扉を閉めれば何の変哲もない壁になり、開けると街に開かれたガラス貼りの外観になる。それまで男性向けのコンテンツであった昭和型のスナックから女性や若者にも開かれた令和型のスナックにアップデートする実践だ。

施設名|スナック水中
所在地|東京都国立市
用途|飲食店
竣工|2022年
種別|改修
構造|RC造
専有面積|45.00m2

施工|月造
写真撮影|曽根健一朗 / 西原大智 / junpei nousaku architects
設計|junpei nousaku architects
能作淳平